日本人向け:中国公立病院の受診ガイド

中国に滞在する日本人が公立病院で診察を受ける際は、以下のステップで進めると安心です。

病院情報の収集と選定(北京・上海)
まず、中国の大都市では国際診療部(国际门诊)を設けている三甲公立病院が多数あります。北京では「協和医院」「友誼医院」、上海では「瑞金医院」「華山医院」「上海市第九人民医院」などが外国人の受診実績があり、日本人駐在員や留学生も多く利用しています。これらの病院では英語対応が進んでおり、一部は日本語に対応している場合もあります。

病院の公式サイト、WeChatミニプログラム、または「健康雲」アプリ等を使って、対応言語・予約方法・診療科目・外国人受入実績などを確認することができます。日本領事館のWebサイトや日系企業の医療ネットワークからの紹介も有効です。


② 予約(挂号)

日本語対応は限定的ですが、国際部では英語対応の医師や通訳が在籍していることが多いです。オンライン(アプリ・WeChat)または電話で予約し、外国人向け診療枠を確保します。パスポート情報の入力が必要です。


③ 来院と受付

診察当日はパスポートを持参して、国際部の受付カウンターへ。英語が通じることが多く、簡単な中国語でも問題ありません。通訳が常駐している病院もあります。


④ 診察と検査

診察では症状に応じて検査(血液検査、X線、CTなど)を案内されます。事前に料金を支払い(前払い制)、現金・WeChat Pay・Alipayのほか、一部はクレジットカードや日本の海外旅行保険に対応しています。


⑤ 処方とフォローアップ

検査結果に基づき診断・処方が行われ、薬局で薬を受け取ります。薬の説明は通常中国語ですが、必要に応じて英語または日本語資料を求めることも可能です。再診が必要な場合は、アプリや電話で再度予約します。


✍️ 補足:

 

  • 北京、上海、広州、深圳などでは、日本人駐在員・家族の利用実績が高く、病院側も対応経験が豊富です。

  • 日系企業・総領事館とも連携している医療機関もあり、紹介状や健康相談が受けられる場合もあります。

  • 医療費は中国の物価基準から見ると安価ですが、海外旅行保険のキャッシュレス対応可否を事前に確認しましょう。